首長TOPLIVE 小松市長登壇『ものづくり、地域公共交通における新たな挑戦―共創のまちづくり―』を開催しました | 日本首長連合
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首長TOPLIVE 小松市長登壇『ものづくり、地域公共交通における新たな挑戦―共創のまちづくり―』を開催しました


2026年1月14日(水)、首長TOP LIVEを開催いたしました。
 今回は、『ものづくり、地域公共交通における新たな挑戦―共創のまちづくり―』をテーマに、石川県小松市 宮橋勝栄市長にご登壇いただきました。

TOP LIVE概要

 小松市は古くからものづくりが盛んで、世界的な建設機械メーカーやその協力企業など多様な産業が集積する「ものづくりのまち」です。伝統工芸の九谷焼も、技術を継承しながら新たな魅力の創出に取り組んでおり、大阪・関西万博では井波彫刻(富山県南砺市)と共創し地域を超えた新たな作品づくりに挑戦しました。また、小松市では持続可能な地域公共交通の構築に向けて、デジタルを活かした公共ライドシェアや自動運転バスの走行にもチャレンジしています。今回は、小松市の万博や地域公共交通における共創の取り組みを紹介します。
(石川県小松市様のコメントを引用)

 

スライド資料抜粋1

スライド資料抜粋2

スライド資料抜粋3

 

TOP LIVE NOTE

【九谷焼】
九谷焼は小松市だけでなく石川県の加賀地域でも盛んに創られているもの。
元々は九谷村(現在の加賀市)で始まったが一度途絶え、花坂村(現在の小松市花坂町)で良質な陶石が発見されたことを機に再興され、現在の九谷焼へと受け継がれている。
小松の九谷焼では人間国宝も輩出しており、今も数多くの陶芸家が活躍中。
昨年は中田一於先生が人間国宝へ認定!(特別展についてはスライド資料抜粋1参照)
小松から世界へ魅力を発信するべく、万博へ出展。

【共創】
万博出展にあたっては、富山県南砺市と共創。
産業界でのつながりのほか、伝統工芸や曳山行事など共通する地域資源も多く、これまでも複数の連携実績あり。
小松市は「九谷焼」、南砺市は「井波彫刻」で出展。両市の約60名もの職人が参画し共同作品を作成した。万博会場では期間中約45,500人の来場者に、本物を体験いただけたことで、九谷焼、井波彫刻それぞれの良さを発信できた。
万博後、共同作品は「世界に広がる」、「繋がっていく」という意味を込めて国際空港でもある小松空港で展示中。台湾や韓国等の国際的な訪問者を迎えている。

<参考情報>
展示場所:小松空港 ターミナル2階
展示期間:2025年12月25日~2026年8月31日

【自動運転バス】
北陸新幹線の小松駅開業(2024年3月)
新幹線駅と空港が近く、二者択一ではなく両方を活かした北陸地域の移動拠点として発展が求められる。駅・空港間の移動の利便性を高めることや、まちなかへの人流創出等の実現に向けて自動運転技術を活用。

2024年3月からは自動運転レベル2を実装して路線バスの運行を開始。(小松駅-小松空港 停留所無しの快速便)有償の路線バスとして、通年で自動運転を実施したのは小松市が全国初。2024年度中には駅・空港間の一部でレベル4認可を取得。2025年度以降も駅・空港間の全区間でレベル4許認可取得に向けて取組を展開中。
無人での運行に向けて運賃の収受や安全確保など運用手法の確立へ取り組む。
改善が望まれていたブレーキについても約1年半の実証を経てかなり改善され、乗り心地は快適なものとなった。レベル4実装へ向けた機運は高まってきている。

【ライドシェア】
新幹線小松駅の開業を機に移動の利便性は高まっているが、二次交通の面ではまだ課題があると感じている。公共ライドシェアの制度がここ二年で大きく変わってきた。これを機に移動の確保について解決するべく取り組んでいる。
夜間帯を公共交通の空白部分ととらえライドシェアを導入。
これまでに、能登半島地震の被災者を対象にした復興ライドシェア、北陸新幹線開業に合わせたキャンペーンを実施し、2024年3月22日からは毎週木・金・土曜日夜間帯を運行時間とした恒常的なサービス提供を開始している。利用者からの期待値は高く、2年の知見を生かして拡大も検討中。
今後普及させていくにあたって、タクシーとの共同輸送が重要になると考える。現在は複数の交通サービスを一元管理出来るようシステムを構築中。

また、生活者の足という面で南部エリアに限定した実証実験も実施。バス停の少なさや減便に伴う交通空白を乗合ライドシェアで解消。地域住民や来訪者の移動手段として持続可能な交通手段となりうるかを検証。2026年1月30日までを実証期間としていたが、利用者が伸びてきているため、延長を検討中。料金設定で利用時間帯を分散、学生への割引なども行っている。期間延長とともに実装に向けて取り組む。

 

コメント

○自動運転バスの利用者が2倍近くに増え、市民からの評価も高いようだが、具体的にどのような声があったのか。

これまでの自動運転バスは時速20㎞未満で運行されているものがあったが、交通の妨げになる、乗っていてゆっくりだと感じられることがあったのでは。小松市では35㎞で走行しており、新しいシステムでは40㎞まで加速可能。路線バスとして35~40㎞は全く違和感がなく、流れに乗って運行しているという風に実感いただけているのではないか。また、運転手の手元が見えたり、カメラが捉えている映像を車内で見られたりするのでワクワク感も感じていただける。現在ではブレーキの効きも改善されており、毎日運行してきた成果と感じている。

 

○レベル4の許認可を受けるために乗り越えるべき課題は

車体としてレベル4を実現出来るものか、該当路線でその車体で運行できるか、国交省に認めてもらう必要がある。現在車体についてはレベル4の認可が受けられる方向性となるよう取組を進めている。(更新前の車体では一部区間認可済み。更新後の車体で全区間の認可を申請。)公道を走るという意味では警察の許可も必要であり現在県警と調整中。信号連携(信号情報を事前に取得)等で精度を上げていき、運転手がいなくても大丈夫というお墨付きをもらう必要がある。車体については型式で判断いただけるような制度になればと願う。

 

○ライドシェア(i-Chan)でPayPay以外の支払い方法が増えていく見込みはあるか?

 クレジット決済も可能。(アプリとの連携をしている場合)
今後は、クレジットカードもお持ちでない方のために、事前に登録している口座から引き落とし出来る仕組みが必要になるのではと感じている。その他のQR決済などは順次拡大していく。
また、自動運転とライドシェアは結びつくのではと考えている。ライドシェアでは運転手へ不安を持たれる利用者がいる。レベル2程度が運転のアシストとして各車両に実装されれば、より安心していただけると思われ、ドライバー確保の観点からも必要になってくると感じているし、挑戦していきたい。

 

○感想
過疎の進行と共に移動手段や宿泊施設など人手不足、後継者不足で営業し、観光の需要が増加しても観光客を受け入れられないといった事が起こっていく地域もあるのではないかと考えている。それを自動運転という技術の力によって解決するというのは新しい形だと感じた。人が行うべき部分と、人でなくても良い部分の線引きを上手く行うことが、今後の観光や文化の保護において重要な観点となっていくのだと非常に勉強になった。

 

首長TOP LIVEへの積極的なご参加とご質問をお寄せいただき、誠に有難うございました。

日本首長連合は、今後も様々なテーマで、有識者や最先端な企業等と連携し、事例やナレッジ共有を促進してまいります。次回の首長TOP LIVE、企業登壇の地域共創セミナーについても各種進めておりますので、ぜひご参加いただけますと幸いです。

今後の回で聴きたいテーマ、わがまちのプロジェクト共有、連携呼び掛けをされたい、などなど、お気軽にお問合せいただけたらと存じます。

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