未来創造

未来創造セミナー『サーキュラーエコノミーから考える地方創生アクション』を開催しました

2022年2月10日(金)、2025万博未来創造セミナーを開催いたしました。
今回は、『サーキュラーエコノミーから考える地方創生アクション』をテーマに、株式会社SIGNING  Creative Director  Chief Circular Planning Officer清水佑介様を登壇者としてお迎えし、お話を伺いました。

 

セミナー概要

地元を元気づけたくても、 なにからはじめればよいかわからない!?

SIGNINGは、博報堂DYホールディングスの「ソーシャル・ビジネス・スタジオ」として、ビジネスのチカラで社会課題を解決することを目標に新しい事業創造に日々取り組んでおり、なかでも、重要なテーマの1つが「サーキュラー・エコノミー」です。今回は、持続可能な社会を実現するために世界中で注目が集まるサーキュラー・エコノミーの導入事例をみなさまにご紹介させていただきながら、地域にサーキュラー・エコノミーを導入し、新たな産業と雇用を生み出すためのご提案をさせていただきたいと考えております。」
(株式会社SIGNING清水様のコメントを引用)

 

スライド資料抜粋1


スライド資料抜粋2


スライド資料抜粋3


スライド資料抜粋4

 

学びポイント

セミナーでは、現在の経済行為であるリニアエコノミー(採取→製造→消費→廃棄)から、地球の限界値を理解した上で、いかにSDGsを達成していくかという目標達成の方法論として、「サーキュラー・エコノミー」を取り上げ、視点として捉えることで、新しい発想が生まれ、新しいビジネスや地域の在り方が見えてくる、ということを海外の多様な事例と共にご説明いただきました。その中でも、ルールチェンジは日本企業や社会にとって有利になる可能性があり、日本に既に根付く技術や美学、態度は大きな国際競争力となるという点が印象的でした。

 

参加者の反応

本セミナーでは、参加自治体の皆様から、数々の質問や感想が寄せられました。その一部を抜粋して紹介します。

参加者1「今日聴いた話は知らない話ばかりで、凄く新鮮でした。色々な事例をご紹介いただき、有難うございました。質問ですが、私たちは観光資源の多い市街に住んでいるものの、中心市街地はシャッター街になって久しい状況。3年程前に、公民連携の街づくり会社を立ち上げ、古民家を活用した企業支援などやっていますが、なかなか成果に結びついていない状況が続いています。そういった中で、街づくり再生の事例がありましたら、ご教示いただきたいです。」

SIGNING社「直接は結びつかないかもですが、国内のサーキュラーエコノミーの成功事例としてよく挙げられるのは、徳島県の上勝町さんがあります。街全体で、80%以上をごみでなく資源として活用することに成功されていたり、サーキュラーエコノミーの街として、廃棄物を活かしたユニークなクラフトビールを作り、新しい産業を生み出していたりして、東京にも出店されています。コンセプトとして、サーキュラーエコノミーを持つことで、何かを誘致するというより、地場に豊かな産業を作るという意味で取り組まれている事例かと思います。あとは、北海道の下川町さん。元々林業の町で、林業の循環を見直した結果、木を切り材木にした後の端材をバイオマスの燃料に使うシステムを作られました。元々は、冬の間のヒーターに化石燃料を使っていらしたところ、バイオマスのボイラーに変えて、木材から使うことで、税金の使用料を抑え、その分福利厚生に回されています。その結果、マイナス30度のエリアになりますが、人口を増やすことに成功されているという事例があります。そういう風に、活性化の仕方として、外から持ってくるのでなく、あるものを活かして新しいものを作る、それに人が惹きつけられていく、というアプローチもあるかと思います。」

 

参加者2「実は、サーキュラーエコノミーという言葉、初めて知りました。私たちが居るのは小さな街ですが、ものづくりが盛んな街でして、SDGsの取り組みを促進するために、何を企業に取り組んでもらったらいいのだろう?ということを考えています。今考えている最中ですが、答えが見つからずにおります。お話の中で、デカップリングという環境負荷を下げるけれど、利益を上げるという概念があることも初めて知りました。もう少し地場の方達にも、そういった概念が広まると凄く良くなっていくかと思いました。製造業でこういったものを広めていくに際しては、どういったところがポイントになるでしょうか?」

SIGNING社「サーキュラーエコノミーは物理的な世界の話なので、製造業はとても向いていると思います。2010年代は、GAFAなどデジタルの世界でイノベーションが起きましたが、サーキュラーエコノミーの場合は、現実的に出てしまうものをどうなくしていくか、ということなので、製造される方達にぜひ知ってほしいと思います。一番のポイントは、今何を入れて、何を出しているか、ということをみんなで1回確認してみないか?と促すのが良いかと思います。出ていっているものの大半は産業廃棄物となりますが、産廃業者にお金を払って引き取ってもらっていると思います。その産廃が他のところでお金になる、もしくは自分たちのところで使い回せるとなると、お金を払っていたはずのものが、お金を生んでくれることになるので、2倍経済効率が出るということが起こり得るかと思います。例えば、今捨てているものの中で、上手く活用すればお金になるものがあるかもしれないですよね、と探していくのも手だと思います。あとは、差別化を図っていく際に、物の良さというのは、差別性の一番大きなところです。ここ2-3年のうちに、その物の良さにおいて、排出する二酸化炭素量が少ないというスペック(例えば食べ物で言うとカロリーがどれくらいか)が、重要と考えられる世界がやってくると思います。その際に、どれだけ低炭素で製造できるのか、が、お客様からも選ばれる理由になる可能性があるので、その軸で新しいものづくりを試してみよう、それがいずれ、自分たちのブランドを高めることになるのでは?という切り口で議論してみるのも良いかと思います。」

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本回も、2025万博未来創造セミナーへの積極的なご参加と質問をお寄せいただき、有難うございました!万博首長連合は、今後も様々なテーマで、有識者や最先端な企業等と連携し、地域の未来創造に寄与するセミナーを開催してまいります。ぜひご参加いただけますと幸いです。

 

 

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